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北の図書館探訪記④~体育館にビニールハウス!?夕張その1~

2016年08月01日

 

ワラオ部2名が北海道の図書館を視察した様子をレポートします。
第4回はゆうばり共生型ファームらぷらすです。

2006年、夕張市は財政破綻し財政再生団体となりました。最盛期12万人いた人口は現在9,000人。財政破綻によって公共図書館は廃止され、その後は規模を縮小し、現在は市内2ヶ所にある図書コーナーにてサービスを続けています。
 廃校となった夕張小学校校舎を利用し農業生産、カフェ、陶芸教室など地域の拠点として活動するらぷらす内に2014年開設された図書館があるということで訪ねました。

まさしく小学校!(夕張小学校は2011年に廃校)

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 一般社団法人らぷらす代表理事の安斉さんからお話を伺い、案内していただきました。

ゆうばり共生型ファームは、就職が困難な人に対し雇用契約に基づき働く場所を提供する就労継続支援A型事業所として、利用者11名、スタッフ3名が働いています。

 みんなのとしょかんは、足利市の団体が夕張市を支援し、ボランティアで集めた本を贈りカフェの一角に開設されました。図書購入費はなく、すべて寄贈でまかなっているそうです。

 

 貸出の際には「持出しノート」に記入するきまりになっています。5冊まで1週間借りられるそうですが、「遠くから借りに来る人もいるからそのへんはゆるく」とのこと。親子連れや高齢者の利用が多く、好評だそうです。

現在の蔵書数は約4,500冊。文庫本が充実しています。

ここに置ききれない本は2階の教室にもありました。

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 このあと校舎を案内していただき、最後に体育館へ。

こ、これは・・・!

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「このハウスでホワイトアスパラやチコリを栽培しています。地熱や水力発電など自然エネルギーを利用しているんですよ。」と安斉さん。収穫した野菜はカフェのメニューになったり販売されています。今は休耕中でしたが、今後はイチゴの栽培も検討しているそうです。

こちらのカフェでランチをいただきました。

近くで採れたというふきの煮物、とても美味しかったです。

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現在は廃校の活用をサポートする「夕張地域おこし協力隊」によるおはなし会やイベントも行なっていて、「ここは人とのつながりに支えられている」とおっしゃっていました。

地域を盛り上げるため奮闘する皆さん、応援しています!