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北の図書館探訪記③~港、パルプ、アイススケートのまち苫小牧~

2016年07月15日

 

ワラオ部2名が北海道の図書館を視察した様子をレポートします。
第3回は苫小牧市立中央図書館です。

人口約17万人の苫小牧市は、港と工業地帯として知られるまちです。
片側4車線(!)の国道から少し入った市民文化公園(出光カルチャーパーク)のなかに図書館はあります。

この公園・・・とにかく広いです。
公園内には美術館、博物館もあり、なんと図書館の隣には植物園が!
植物園「苫小牧市サンガーデン」では熱帯植物や果物など種類豊富な植物を楽しむことができます。
(生まれて初めてアーモンドの実がついている木を見ました!)

どこまで続く、この公園・・・奥にあるのが美術館と博物館。

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一つの建物に図書館と植物園が入っています。(正面左が図書館)

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まず、副館長の上田さんに館内を案内していただきました。
カウンターの前にかわいらしいトートバッグが。「このトートバッグは図書館で販売していて、

売上はサピエ図書館の加入費に充てているんです。」と上田さん。(※読むことが困難な方々へ点字・音声データ等を提供するサービスのこと。)

ほかにもボランティアによる対面朗読や点訳など、視覚障害者サービスの質の高さを感じました。

図書館+苫小牧を融合させたデザイン。

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館内を案内していただいた後、「苫小牧の冬は外に出ると顔が痛くなる」という吉見館長さん(ご出身は鹿児島だそう)からお話を伺いました。

苫小牧図書館は、時代に合わせ電子図書館、デジタルアーカイブを導入し、視覚障害をお持ちの方へのサービスを展開して利用しやすい図書館づくりに力を注いでいるそうです。2階には情報検索のためのパソコンやipadの閲覧ができる電子情報サロンもありました。この日もたくさんの方が利用されていました。

また、シンプルなデザインの大人向けの本の手帖(読書通帳)は利用者に好評で、配布した200部はすぐになくなってしまったそう。貸出時のレシートをそのまま貼り付けるだけで使え、気軽に続けられそうです。 

館内にはさまざまな企画展示もあり、ついじっくり見入ってしまいました。

たくさんの利用者が思い思いにくつろいでいる様子を拝見し、しっかりと手入れされた素敵な図書館だなと感じました。