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北の図書館探訪記②~絵本の里けんぶち~

2016年06月15日

 

ワラオ部2名が北海道の図書館を視察した様子をレポートします。
第2回は剣淵町絵本の館です。

札幌市から車で約3時間、道北にある剣淵町は人口約3,300人。
「絵本の里」として知られ、農業が盛んなのどかな町です。

生まれも育ちも剣淵町という、館長代理の佐藤さんからお話を伺いました。
昭和63年(1988年)町の青年有志が「剣淵を心豊かな、絵本のふるさとにしよう!」と思い立ち、けんぶち絵本の里を創ろう会を発足。
「絵本の里」としての活動の積み重ねにより、はじめは消極的だった町民の意識も大きく変わっていきました。

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2004年に建てられた絵本の館。外観はまるで美術館。

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館内は回廊になっていて、中庭に面した通路を周回しながら、本にであったり、原画展を鑑賞できます。


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ドーム型の部屋に置かれた「木の砂場」には10万個の木の玉が入っています。


館内には絵本のほか、一般書、新聞、雑誌、郷土資料もあり、町の図書館として機能しています。
また、絵本の原画展を積極的に開催しており、この日は保存されている貴重な原画を見せていただくことができました。

他にも、毎年開催される「けんぶち絵本まつり」では、著名な絵本作家の方々による講演会やおはなし会などがあり、絵本作家の方々との交流を楽しむことができるそうです。
剣淵町絵本の館は、地域づくりを支え、絵本を通して豊かな文化を育んでいました。